教科書の定義
新聞に驚きの記事が載りました。
今後歴史の授業に「鎖国」という
言葉は使わないという記事です。
いや~驚いた。
今までの歴史の教科書には
江戸幕府は鎖国政策を取り
外国との交易は長崎の「出島」にて
清とオランダの二国間のみ…
という記載がされていましたが
厳密には松前藩や薩摩藩などでは、
他国との交易があった為だそうです。
鎖国という言葉も幕府が使ったわけ
ではなく、外国人が比喩表現で
使った言葉だったから
今後は使わないんだそうです…
何か寂しいですよね。
いや、教育は膨大な研究の末に
書き換えられることもあるのかもしれない。
それ以外の所でいうと
私たちが源頼朝だと思っていた顔が
頼朝ではないらしいです。
足利尊氏だと思っていた顔も
尊氏ではないそうで、
一番近いところでは西郷隆盛すら
あの丸々と太り目がクリクリとした
感じの写真は違うらしいです。
全て最新の研究・論文を元に
歴史は書き換えられつつあります。
これは研究者たちの勝利と言っても
過言ではないでしょう。
本当に頭が下がる思いです。
でも、歴史の勉強に関していえば
少し書き換えられると面倒だと思うんです。
書き換えられる前の事を
さも「事実」として教えられ、
そこを間違えると「減点」され、
挙句に「評価」された事で、
私たちの人生に及ぼした影響は
無であると言い切れるのでしょうか?
いやいや…
これは年寄りの戯言ですね(笑)
これからの日本の教育は
アクティブラーニングの時代が始まります。
自分で学び、自分で考える時代という事です。
その導入として「教科書」の定義を書き換えて
児童・生徒に伝えるべきなのではないでしょうか?
教科書とは…
今までに解明されていることを伝える為に
作られた書籍ではあるが、それが
完全なる正解であるとは限らない。
本当に正しいの?と疑問を持った君。
その疑問は間違いではない。
本当に正しいかどうかは、
君たちの研究に委ねたいと思っている。
ただし、少なくても君たちの目の前にある
この書籍は、今現在の技術と研究により
一番真実に近そうな事実を述べているのだ。
真実に興味がなければ、なにも考えずに
この教科書の中身だけを暗記しなさい。
真実に興味があるならば、この教科書の中身を
否定できる証拠を自分たちで見つけなさい。
君たち自身が将来の教科書を作っていく事
それこそが最高の教育に繋がるのです。
こんな感じ(笑)
「教科書はすべて正しい」と
言われて育った世代の教育に対する
アンチテーゼになってしまいますかね?
少なくても私のように
教科書が書き換えられた時に
「寂しい気持ち」になる人間は減って
書き換えるきっかけになった研究を行った学者を
尊敬できる人間が増える気がするのですが。
ダメですかね?(笑)