合格実績のカラクリ
いやぁ~寒いです。
早朝に車の雪下ろしをしてたんですが
素手だと手がカチンコチンになる感じですね。
15分も同じことやってたら絶対凍傷になりますね。
小寒を過ぎたくらいでここまで寒いなら
来月の大寒はどうなっちゃうのでしょうか?
さて、昨日は塾ってのは育成機関であって
どんなに生徒一人一人に合わせて教えたつもりでも
結果が出なければ「失敗」であるという話をしました。
そこで最近の大手塾は生徒一人一人ではなく
塾としての実績を最重要視するようになっています。
チラシでも見る事が多い「〇〇高校 合格〇〇名」
っていうのはその最たる例ですよね。
その実績を見て塾を選ぶ方もいるでしょうが
その塾の〇〇高校の不合格数を知ってますか?
「〇〇高校 合格100名」だったとして、
実はその塾から〇〇高校に500人が受験してたら…
それは400人が不合格だったという事ですが、
当然のように、その事実は伏せられます。
さらに、合格した100人も蓋を開ければ
塾が主催するトップ校模試の成績優秀者だけを
月謝無料で抱え込んでいた生徒だったとしたら?
あまり表には出てきませんが、
これが最近の大手塾のやり方です。
私立の学校と一緒なんです。
模試=塾への入学試験となり、そこでの成績優秀者を
「月謝無料」などで根こそぎ入会させます。
そもそも塾など必要のない生徒で合格実績を出し、
それを宣伝文句にして生徒を増やすんです。
志望校不合格=育成の失敗
すなわち塾の失態なのですが、
同じ塾から100名も合格者を出しているならば、
その失態もぼやけてしまいます。
保護者はどう思うんでしょうか?
塾が悪いんじゃなくて、うちの子が…
と思う人も出てくるのではないでしょうか?
ゲスの極み!鬼畜の所業!と思うかもしれませんが
安心してください。
それは大手塾経営を基準にした考え方であって
塾の先生一人一人は合格した生徒よりも
不合格だった生徒を気にかけています。
合格して嬉しいという気持ちよりも
不合格という結果を残してしまって申し訳ないと
いう気持ちの方が強いです。
一人でも不合格者が出ていたら、もう喜べません。
あと、合格してたとしても
「その点数なら、一つ上の高校行けたな…」
という反省も多いです。
結局、喜べないという苦悩の上に
塾の先生は成り立っています。
前置きが長くなりましたけど
塾の先生は子供が好きだから(たまに例外もいますが…)
当然と言えば当然ですが、
人間としての心は持ってますので、
一応フォローです(笑)
でも塾が大きくなると「組織」って奴を
意識させようとするので、人間の心が薄れるんですよね。
だったら、まだ塾の社員の心に生徒を委ねている
塾経営の方が人間味があって良い塾だと
私は思うのですが…
次回へ続く。