育成と教育
育成って言葉ありますね。
読んで字のごとく。育てて成長させる事ですが
これは結果を表す言葉です。
だから育成してますって言い切るのは難しいです。
最終的に「全然成長していないじゃないか!」
って怒られることだってあります。
それに対して教育ってのは
教えて育てるから結果というより過程を表します。
過程は過程でしかないから
教育してますっていうのは簡単な事です。
相手ができるようになったかどうかは別として
教えていることには間違いないので
「教育している」と言い切れるんですよ。
こういう言い方したら怒られるかもしれませんが
そういう意味で小中学校は教育機関で
塾は育成機関なんだと私は思うんです。
小中学校の先生に結果は求めませんよね?
子供をしっかりと「見ていて欲しい」とは思っても
子供の成績を上げてくださいって
学校の先生に言う事はまず無いと思います。
ま、その成績をつけているのは先生なので
当たり前と言えば当たり前ですが…
「こんな成績がつくのは先生の教え方が悪いから」
って面と向かって言わないですよね。
(これを言う親も最近はいるらしいですが)
我々塾講師はどうでしょう?
結果を出すために生徒一人一人と向き合います。
Aという指導の仕方で太郎君が理解したからといって
同じ指導の仕方で花子ちゃんが理解するとは限りません。
花子ちゃんの為の指導の仕方を即席で考えます。
花子ちゃんの性格や考え方、
今ハマっているものだったり、それまでの理解度など
全てを加味して考えます。
しかし、その場では花子ちゃんは喜んで
解けるようになったとしてもテストで
似たような問題を間違える事だってある。
どんなに個々の生徒の事を考えた所で
結果が出なければ「教え方が悪い」となります。
育成に失敗したという事です。
そんな大げさな…と思われる方も
いらっしゃるかもしれませんが、
同業としても、これは失敗だと思います。
あれ…また私の中の「真面目ムシ」が疼き始めましたよ。
先に言っておきます。長くなりそうですわ、この話(笑)
次回に続く。