本当の学力(6)【保護者の関わり】
昨日の雪を完全にナメてました。
家には雪が深すぎて帰れず、
除雪車を待つためマンガ喫茶へ。
3時です。3時。朝の3時から車を停めるために
カーポートを除雪して、速攻で寝て、
朝起きて玄関前を除雪して、
多分これから教室の前を除雪します。
マンガ喫茶で横山光輝先生の「史記」とか
ずっと読んでたから「除雪」っていう人物が
出てるんじゃないか?と錯覚するくらい、
除雪してます。アタタ…腰が痛ひ。
さて、本当の学力シリーズも本日で最後です。
よく保護者様と面談をしていると聞かれるんです。
「親はどうすれば良いんですか?」って。
これは生徒の歳で多少変わってくると思うのですが
それを書いておきましょう。
例えば小学生の場合ですが…
小学生は100点取っても、
喜ぶ生徒と当たり前だと思っている生徒がいます。
喜んでいる生徒には一緒に喜んであげてください。
当たり前だと思っている生徒に対し、保護者が
何で喜ばないの!と怒ってもしかたのない事です。
「これから何連続で100点取れるか」とか
何かハードルを与えると良いでしょう。
次が98点でショボくれていても、親は飄々と
「じゃ次の100点から1回目に戻しまーす」とか
普通にしていれば良いでしょう。
どちらにも言えるのは「無関心」は絶対にダメという事。
生意気な小学生もいますが、なんだかんだ言って
親御さんの表情を伺うのが小学生です。
次は中学生の場合ですが…
家庭にもよるかもしれませんが、
あまり会話をしなくなった御年頃な中学生ならば
特に過度な反応はしないでください。
ただし、それは年頃の我が子を
放置しても良いという事ではなく、
何も知らないフリをして
すべてを把握しておけば良いのです。
必ず生徒から「かまってサイン」が出る時がきます。
その時はぜひ向き合って話をして欲しいのですが
そこで「一体全体、どういう状況?」から話を切り出したら
生徒はやっぱり親は無関心だったとショックを受けて
また殻に閉じこもってしまうんです。
しかし、そこで、今まで何も介入しなかった保護者から
「勉強頑張っていたのに、今回のテストが悪かった件?」
と、いきなり核心を突く事で逆に生徒は安心します。
見ていないようでしっかり把握している親御さんに
安心どころか尊敬の念も抱くようになるでしょう。
会話もないのに、どうやって生徒の情報を掴むのか。
学校に電話して直接先生に
話が聞けるなら聞いてください。
塾に通っているならば、塾に聞いてください。
特に個別指導塾は
生徒の表情や言動をしっかり見ます。
何気ない会話から、
生徒の精神状態なんかが見えてきます。
塾の先生がご家庭への電話で生徒さんを褒めていると
安心してほしいが故の「営業トーク」だと
時折、勘違いされる保護者の方がいますが、
それは塾にもよりますが、営業トークの場合は
ありきたりで抽象的な事しか言いません。
営業トークの褒め方(例)
「凄い頑張っていて、
次のテストは絶対にやってやるって感じです」
本当の褒め方(例)
「授業後も毎回1時間残って勉強しているので
何でそんなに頑張っているのと聞いたら
次のテスト絶対に数学30点UPしたいと言ってました。
プレステ4の為とはいえ、あんなに良い目つきに
なっているのは初めて見ました。期待できますね。」
ただし、塾はほめ言葉ばかり言うわけではありません。
状況を見ているが故に「ヤバいな」という所もみています。
私の場合はすぐにヤバい所を言ってしまいますが
たまに逆上する保護者の方もいるので、
言いたくても言えない塾の先生もいます。
そういう時は保護者の方から聞いてあげてください。
そうやって生徒の情報を掴んでおく事が
保護者様にとっては一番大事な事だと私は思います。
「うちの子がそんなにできるはずがない」とか
「うちの子がそんなにできないはずがない」という
言葉はどちらも生徒さんを傷つけます。
過度な悲観と、過度な楽観はテキトーにしか
子供をみていない証拠ですからね。
現状で何ができて、何ができていなくて、
将来何に向かってて、それに対して
どこまで近づいているのか?
それくらいの事は保護者として
極力、正確に掴んであげていて欲しいです。
私の考える「本当の学力」いかがでしたでしょうか?
色々な所に話が飛んで、
少々、わかりずらかったかもしれませんが
思いつきで書いているんじゃないんですよ(笑)
論理的な思考力・表現力を育成するには
学校という環境・塾の役割・保護者の協力
これが三位一体となる事が絶対条件なのです。
もちろん塾に通わないという選択肢だって
あると思います。保護者や生徒の「主義」だったり
経済的な問題だったり、いろいろあるでしょう。
それを否定するわけではありません。
ただし、塾に通っていても「意味がない」という事は
絶対にありえないのです。
利益至上主義の塾が無いわけではありませんが
特に個人塾の塾長先生は利益よりも
目の前の生徒の将来を考えています。
生徒にとって我々はアカの他人なのかもしれませんが
誰よりも生徒の事を考えているアカの他人でありたいと
私はそう思っています。
高校合格だけではなく、大学、就職、結婚、出産、etc.
こういう節目で報告をしてきてくれるような
生徒にとって大切な存在になる事が私の夢です。
この夢の実現が私が塾の役割を全うする為の
モチベーションです。
いつの日か、この夢が実現しますように…