本当の学力(5)【塾講師の関わり方】
最近、週末に向けて雪が降る感じになってます。
木~土曜の除雪は、テキトーに1箇所に固めて
日曜日に一気に雪捨て場に雪を捨てるという
週末を送っていますが、週明けの体の痛みがヤバイ。
これ、来週頭も痛いんだろうな。
メリークリスマスならぬ「ダリィ~クリスマス!」
さぁ、前回は生徒と講師が真理を探究するという
立場において対等に学ぶという名言が出ましたが(笑)
では、講師はどういう風に関わるべきか
という考えを書かせていただきます。
もちろん私の私的な考えです。
勉強をする生徒側にとって、大切なものは
知識<マインドだと思っています。
どんなに優れた解法テクニックを教えてもらっても
目つきが変わる生徒もいれば、
無表情の生徒もいるし、寝てる生徒もいます。
ただし、どんな生徒も目つきを変える瞬間があります。
それは正しく評価されたとき。
生徒の心を捉えて、その時に正しい言葉で評価します。
評価というと「褒める」を連想する方も多いと思いますが
それだけではありません。
「それでいい」と承認するのも評価ですし
「それでは弱い(足りない)」と判断するのも評価です。
何かの一つ覚えのように
「スゴイ!スゴーイ!」と褒めまくると逆効果になる事も。
性格も絡んできます。
自信家だけど、否定して欲しい生徒。
ネガティブな発言ばかりだけど、褒められたい生徒。
おしゃべりだけど、今は何も言わないで欲しい生徒。
この辺を見極めるのが講師の重大な責務です。
マインドを高められれば、
生徒の勉強に対する姿勢が前を向きだします。
中途半端では終わりたくないという
「勝ち気」が芽生えれば、あとは生徒自身が
探究心剝き出しで「これは?」「じゃあこれは?」と
変化してきます。そういう変化を見せれば、
私の経験上、次の定期テストまでは大丈夫です(笑)
テストが終わった後の評価も大事です。
マインドが高まっている状態で迎えるテストですので
中途半端な点数UPでは、満足していないんです。
私はそこをプロとして冷静に評価します。
まず、できている問題はなぜできたのか?
を徹底的に評価します。掛かった時間や解き方を
聞きながら、完全に理解しているかを確認します。
それをやっていると
「じゃあ、なぜこっちの問題は間違えたのか?」
って事に生徒自身が気づきます。
これは絶対に間違えてはいけない問題だったかも?
あれ?何が足りなかった?という具合に。
そこに気づいた生徒をしっかり褒めつつ、
その場で次回テストに向けて、
どのように取り組むかを宣言させます。
それを何かに記録しておきます。
忘れたころに記録した宣言を生徒にちらつかせる(笑)
この繰り返しです。
パーフェクトではなく、
未完成の状態であることも大事です。
勉強に向かう姿勢が劇的に変化する瞬間ですから。
自主的に何かをしなければいけないと思うマインドは
失敗から養われるのです。
それが学習を継続する事において「正しい方向」です。
そして、その方向に導いていくのが
これからの塾講師の関わり方であると思います。
私が目指している講師像が格言として
残っていますので最後にその格言を紹介しましょう。
ウィリアム・アーサー・ウォードという
アメリカの教育哲学者が残した言葉です。
The mediocre teacher tells.
The good teacher explains.
The superior teacher demonstrates.
The great teacher inspires.
(以下和訳)
凡庸な教師は、ただしゃべる。
ましな教師は、説明する。
優秀な教師は、やってみせる。
最も優秀な教師は、生徒の心に火をつける。
どうです?別に学校や塾の先生じゃなくても
良い言葉だと思いませんか?
私は自分を頼ってくれる
全ての生徒の心に火をつけられるようになりたいと、
そう思っております。
次回は本当の学力を身につける為の
保護者の役割について書きましょう。