本当の学力(2)【開成中等教育学校】
昨日のブログをおさらいしますと
私が「開成中の1期生を合格させた実績がある」
という事を声高に叫びたかったというのではなく(笑)
どういう生徒が開成中の1期生として
合格したのか?という事を書きました。
今日は、開成中について説明するところから
始めましょう。
札幌開成中等教育学校に関しては
ネットなんかを見てても賛否両論あるようですね。
特に選抜試験の最後に行われる「くじ引き」が
ひどい言われようでした。
あれは実際の会場にいた方に聞くと
ひどい雰囲気だったようですよ。
合格した生徒たちが素直に喜べないくらいの
修羅場だったみたいですね。
実際に、くじ引きで合格したのに、素直に喜べず
入学を辞退した生徒もいたとの事でしたから…
でも今年度の入試からくじ引きは
無くなるみたいですね。とても良い事だと思います。
さて、開成中ですけど。
私が思うのは新しい大学受験に向けて、
中1から学べるのが一番の強みであるという事。
国際バカロレア認定によって
英語教育の先進性は言うまでもありませんが
長らく開成で培ってきた
コズモサイエンス科(理系教育)の
良い点を取り入れるわけでしょ?
鬼に金棒ですよね。
その大学受験に関してですが、
すでに一部の大学では変化が始まっています。
明治大学の一部の学部に関しては
「英語4技能試験活用方式」を採用しているようです。
簡単に言うと、大学受験の「英語」を
TOEICとかTOEFLなどの外部試験スコアを
活用するんですけど、今後の大学受験はそうなっていく
と予想されています。それを先取りしているって事です。
まだ1期生は中2ですからね、どうなるかはわかりません。
でも、開成が出しているプログラム通りに事が運ぶならば
その内容はまさに大学受験改革にピッタリ当てはまる
カリキュラムを組んでいる事がわかります。
多少の変化があっても対応できるカリキュラムですので
正式に発表があっても大丈夫でしょう。
そういう意味では、現行の受験にしか対応できていない
札幌の私立中高一貫のプログラムは遅れています。
札幌の塾が開成中の受験について
どのような対策をしているかを少し列記します。
昨年度の合格者数でNo.1だった塾は
適性試験は普通の試験とは違うのだから、
それに特化した対策をすべきである。
他塾の言っている事は間違いだから妄言に騙されるな
と言ってます(笑)
同じくNo.2だった塾は
適性試験は総合力を問うてくるのだから
4科目全ての学力をつけて臨む必要がある。
もし仮に不合格だったとしても、
地元の中学校でトップの成績を取って
リベンジするだけの力をこの受験勉強でつけろ。
と言ってます。
開成の合格者数はよくわかりませんが、
北海道の塾としてNo.1の生徒数を抱える塾は
開成中を受けるなら私立中も受けてね
と言ってます(笑)
各塾とも大切なことを言っているので
否定はしませんが、私の考え方は根本の部分で違います。
次回はそこを中心に説明いたします。