本当の学力(1)【私の考える学力】
「真面目な事を書きます」とかハードルを上げると
自分の思考が追い付かなくなって、
逃げ出したくなってしまい、
危うくブログを書かなくなってしまう所だった。
二度とそーいう事は言いません(笑)
ただ、教育関係の話をする上で
私の学力論を提示しておかなければ、
後々、え?この人何いってるの?となってしまうので
今日は私の思う「学力」というモノについてお話する。
簡単に言おう。
1+1=2で3×3=9である。
これが瞬時にできる事は優秀ではあるが、
私の思う学力はこれではない。
なぜ1+1=2になるのか?
なぜ3×3=9になるのか?を
「理解している事」こそが
私の考える学力である。
これが、このHPにもよく出てくる
「論理的思考力」という奴だが、
物事を論理的に考える(考えようとする)人の強みは
応用が利くという事に尽きる。
札幌開成中等教育学校というのができた。
来年の一月に三回目の受験がある。
教育にお詳しい保護者の方なら、
その動向を注視されているのかもしれない。
開成中は国際バカロレアばかり注目されているが
国際バカロレアに関しては、また触れるとして
ここの1期生は2020年から始まる
新しい大学受験システムの初年度生になるのだ。
私はそこに注目している。
新しい大学受験のシステムに
中高一貫校として最初から挑める学校。
上手くいくのかどうかは、ここの1期生の合格実績
が出るまでは何とも言えないが、
少なくても学校として意識はしているはず。
私の教え子も記念すべき
第1回の開成中受験に挑んでいる。
彼の授業を担当していて気づいた点を列記しよう。
まず、彼は教わったことを
「という事は~の時なら~だから~になるって事?」と
理解したことを自分の言葉で確認していた。
少し難しい問題にてこずりながら
「あれ?さっきの考えでは、物足りなかったって事か」
と理解したこと修正していた。
さらに、塾の宿題で自分が苦労した問題について、
どのように考えてその答えを導き出したかを、
私に一生懸命語るんだこれが!
私は彼との授業を通じ、この生徒が合格しないならば、
開成中なんて大したことないんだろうなと
タチの悪い親バカみたいな思考になっていた(笑)
結果として、あのオソロシイほどの倍率で、
最後に悪名高き「くじ引き」を経験し、彼は合格した。
開成中は彼のような生徒を欲していたという事だ。
次回へ続く